店内に足を踏み入れると、そこはアンティークにあふれた空間…
古き良き時代の面影に浸りながら過ぎてゆく時間
常連のお客様はいつの頃からか各々決まった席に座るようになっていきました。 いつのまにか決まってしまった常連席… その中でも有名な常連席は、入り口を入ってすぐ左のレンガ壁の陰、作家の森 茉莉さんの御席です。彼女は毎日この席に原稿を広げ、店主に教授した自分流の淹れ方の紅茶と、持参したバゲットにキープしておいたバターを塗って食事をし、一日の大半をこの場所で過ごしたものでした。 故人となられた今も往時を偲ぶ文学少女が絶えません。
彼女の席に座るとその席は目立たないのに店内が一望できる事に気がつかされます。この席から何を思い、作品を生み出していったのでしょうか。 ご来店した彼女のファンの方たちはこの席に座り、もうここでしか出会えない彼女との時間を共有していきます。
歴史の陰に埋もれていったアンティークたち。 かつて人々の手で活躍して今はその役目を終え、邪宗門の店内で静かに休んでいます。
ご希望があればマジックを披露いたします。
わたくしはどうも一度マジックモードに入ると周りが見えなくなってしまうきらいが有るようです。息子には「過剰サービスだゾ！」などといわれる事もありますが、これもサービス精神の表れとご理解くださいね。もちろん珈琲の方も自慢の味なので、静かに珈琲を楽しみたいという方はご遠慮なく「ストップ！」と言ってくださいね。
※高齢になりましたので最近は気が向いた時しかやりません。
